さて、岬めぐりコースが続いていますが、いよいよ「本番」ともいえる段階になってまいりました。
全行程の4分の1ほどをこなしたところで、画像のような場所に出くわしました。
車が止まっているところがありますね。ここまでは道路が整備されていて、すれ違うのは難しいけど、自動車が通ることができましたし、自転車やバイクは余裕で走行できました。
しかしそれもあの車が止まっているあたりまで。
ここから先は、徒歩でのみ、侵入可能となります。
手前から蛇行しながら画面奥に向かう、うっすらとした獣道がわかりますか?
人一人が通るのがやっと、という道。トレッキングらしくなってきた!!
途中からの眺めは、相変わらず素晴らしい!
そして海にご注目!!透き通っているように見えませんか?
そう、鮮やかなコバルトブルーではないですか!!
透明度が高いので、海底がスケスケ!!(下品な表現方法をお許しいただきたい)
こういうのって、南の島の海でしか見ることができないと思っていましたが、北も北、北野最果ての島で見ることができるとは!
日本は海に囲まれていますが、キレイな海が広がっています。
険しい道は、なお続く。
写真だと平坦に見えてしまいますが、すごくきついんです。
特にゴロタ岬に向かうときに至っては、急こう配もいいとこ!
登山となんらかわりません!
「岬めぐりコース」などと、なんだかのどかな感じを漂わせる名前がありますが、名前に騙されないでください。まあ、そこまで険しくもないのだけど、登山に向いている靴は必須です。サンダルなら滑ってケガしかねない。
そして、自分には1時間前の行動が災いし始めていました。
以前の記事を覚えていらっしゃるでしょうか?
自分はスコトン岬のレストハウスにて、地ビールを飲んでいました。
それからちょうど1時間後。最も過酷なゴロタ岬「登山」を行っているとは!
そりゃあ運動不足なうえに登山経験のない自分ですが、それにしても苦しすぎ!
心臓が異様にバクバクとし、数歩上っては休憩が必要なほど。途中で視野もおぼろになったりしました。
これまでも散策は行ってきたのですが、こんな状況になるのは初めて。
ようやく頂上に着いたとき、思わず地面に座り込んでしまった。いや、本当に疲れた!
皆さん、トレッキングをするならビールを飲むのは絶対にやめてください!本当に死ぬかと思いました。自分は。
そんな死に直面した代償として、ゴロタ岬からの景色は格別でした。
場所はこちら!
礼文島にあるクワガタの角から、さらに枝分かれした産毛のような感じ。
そこから見える風景は、まさに勇壮そのもの。
地形に不思議な連なり、豪快な成り立ち。
「いい景色だ」というのとも異なる、地形の奇抜さ、大きさに圧倒される、という感じ。
外国語に頼るわけではないけども「ジオグラフィック」というにふさわしい。地球はこういう地形も作ってしまうんだ、と実感してしまいます。
ちなみに、先ほどの車が止まっていた付近の画像です。
ね、あんなにちっちゃくなっている!結構な高さまで登りました。
ここから見える利尻富士も壮観です。なだらかな地形の礼文島からは、どこからでも見ることができます。
さあ、心臓の激しい動機も整い、呼吸も安定しました。水も多めに飲み、休憩もできました。準備は整った!次は画像の奥の砂浜にある鉄府の市街地に向けて移動開始です!
見えますか?海岸線の町の建物が。
あの町へ向けて坂を下り、海岸線を歩きます。
続く!!