さて、スコトン岬で一杯飲んで、若干、出来上がったキロポスト。
問題は、どうやってここから宿泊地の香深地区に戻るか?
ほんと、バスの本数が異様に少ない!
その時、ふとガイドブックを見てみました。すると、トレッキングコースが紹介されています。
礼文島の目玉の一つとなっているのが豊富なトレッキングコースです。
「花の浮島」の愛称通り、礼文島には様々な野花が咲いており、地形も比較的なだらかなため、散策しながら花々の風景を楽しむことができるのが「売り」に一つ。
中には「愛の8時間コース」なんてのもあり、結構、有名だったりする。
(なんで「愛の」とつくの?と知り合いに聞いたところ、このコースはなかなか険しいため、一人では難しく男女ペアで時には手を取ったり協力しながら進んでいるうちに愛が芽生えてくるから、って言ってた)
スコトン岬は、この礼文島名物のいくつかのトレッキングコースの始点となっています。
その一つで適度な長さで実行者が多いのが「岬めぐりコース」。
礼文島北部を図にしてみました。
あの赤いラインが岬めぐりコースです。
ガイドブックには「4時間ほどのコース」とあります。
ああ、それならちょうどいい。散策して時間をつぶし、ゴールにつく頃にはバスの時間になる、とのんきに考えました。赤のラインの終着点は礼文島のメインストリートで、ここまで出れば最悪、タクシーや宿の方に助けを求めることもできる、と。
しかもガイドブックには「岬めぐりコースは初心者向き」なんてことも書いてある。これは行くしかない!と決意した次第。
さあ、トレッキングの始まりです!ここはスタート地点のスコトン岬。この方向へひたすら散策開始!
スコトン岬の周辺には、数件の民家や「最果て」の宿がいくつかありますが、「街」というほどではありません。
さて、散策路は途中までは舗装道路なのですが、分岐点から砂利道へと変わります。
テクテクあること20分ほど。ふと振り返ると先ほどまでいたスコトン岬が見えます!
え?こんなに歩いてきたの?
改めて、日本の最北限の様子をご覧ください。
お!また舗装道路になった!
道の状態もよく、自転車やバイクで来る方も多かったです。
遠くばかりを見ていましたが、不意に足元を見てみました。
そこには礼文島名物の野草が!!
釧路湿原や霧多布湿原でもそうでしたが、雑草の緑の中に原色が存在するって、なんだか不思議な感じがします。
おお!なんだか険しいところに出てきた!
なかなか壮観な風景ですね。
岬のようなところが、途切れて海へ消えているかのよう。
火山性でできた陸地と、隆起によってできた陸地の違いを感じることができます。
で、お分かりのように、良い湾の形となっていますね。天然の船着き場か、漁場だったのかもしれません。家のようなものが見えます。番屋かな?
道はまだまだ続きます。彼方に見える三角形がわかりますか?
そう、利尻富士です。
この先の道中でも、視線のどこかに利尻富士がありました。
ちょうどよい景色が出たところで、「その10」はここまで。
でも!これは「岬めぐりコース」の、ほんの序の口に過ぎなかった!!
その11へ続く!!