日本最北端ツアー その4 利尻島1日目

 さて、ついに到着した利尻島ですが、8月12日の利尻島はあいにくの雨で、景色は臨めませんでした。

 一応、車を借りて利尻島一周をしたのですが、雨模様のために景色を撮影することもできず。

利尻島、礼文島には3つの主要な港があります。

利尻島には鴛泊港と沓形港の2つがあり、フェリーも2つの港に向かう便がありますが、今回は鴛泊港につきました。

 鴛泊港が利尻島の主要港で、島の玄関口という存在になっていました。

  宿泊地は鴛泊港の正反対にある島の南部の仙法志地区。

  縦断するには40分ほど、時間がかかります。

  途中、珍しい動物のいる場所に案内してもらいました。

 そう、アザラシです!

 利尻島のこの場所は、稚内にある水族館の分室となっているため、季節によってはアザラシが泳いでいるとのこと。

 とてもかわいかったですよ!

 雨中なのにお子さんたちは大喜びでした。

 さて、雨ではありましたが、大降りでもありません。車も借りているので、利尻島での目的の一つである「自動車で利尻島一周」を決行しました。

 所要時間は1時間から1時間半くらいでした。どこからも海を見ることができました。残念ながら、利尻富士を見ることはできませんでしたが。

 

 途中で2つの大きな「市街地」を通りました。

 一つは前述の鴛泊港。もう一つは、鴛泊港の東西方向で島の反対側の西にある沓形港。

 鴛泊港も沓形港も、港の周辺には大きなホテルや商店街が立ち並んでいました。鴛泊は利尻富士町の中心地、沓形は利尻町の中心地とのこと。

 フェリーは2つの港に向かう便がある、と書きましたが、鴛泊港の方が便数も多いです。フェリー乗り場の施設も鴛泊の方が大きくて立派でした。

 民宿のご主人にお聞きしたところ、沓形も鴛泊も人口的には同じとのこと。

 でも、不思議に思いませんか?鴛泊の方が稚内からも接岸しやすいのに、なんで沓形に大きな港と市街地があるのか?と。

 もう一度、地図を見てみましょう。

  鴛泊も沓形も、入江のような感じなので港にするには適した地形にあります。

 また、上記のように、鴛泊は東側にあるので稚内に近く、沓形は西側なので遠いため稚内からの船は迂回することになる。

 じゃあなんで沓形に港ができたのか?

 開拓期の北海道では、まだ稚内まで鉄道は走っておらず、利尻島への移動は小樽からの船便のみの状況でした。もちろん稚内との航路もありましたが、当時の北海道の「最大都市」であった小樽と直接結ばれた船便のほうが利用者が多く、港も小樽との交通の有利な側に作られた、とのこと。北海道全図をみてもらうとわかりますが、沓形港の方が小樽から北上して接岸するには適しています。

 しかしその後、稚内まで鉄道が敷設されると状況は一変します。

 利尻島へのアクセスや物流は、稚内へ集中することになり道北の中心地は稚内へ変わっていきます。

 それにつれて利尻・沓形と小樽の間の船便も減少し、稚内に近い鴛泊の港も拡張されたため、利尻島の玄関口は沓形から鴛泊に移っていきました。

 ちなみに小樽と利尻島を結ぶフェリーのその後ですが、鉄道の充実や空路の発達のために年々、利用者が減っていき、ついに1993年に廃止となりました。平成の初期までは残っていたんですね。

 開拓当時の北海道は、その上に樺太もあり、小樽ー樺太の船便が活況を呈していました。その様子は「ブラタモリ」でも紹介されていました。

 当時の北海道の中心地は小樽でした。

 利尻島の港の位置も、開拓時の北海道の痕跡を示しています。

 さて、残念な天気になってしまった利尻島でしたが、食事は違いました!

 上は民宿での夕ご飯。ご覧の通り、海産物が素晴らしい!さすがは利尻島!!

  まずこちらのかき揚げ。たことかエビとか入っていて(たぶん)、サクサクして美味しかった!

 こちらの貝も美味しかったなあ。噛むほど磯の味がしみだして、それがまたご飯をさそう!

 こちらのおつくりも素晴らしかった。サケの食感がたまらない!

  もちろん、お刺身もいただきました。

 さすがは全方位海に囲まれた利尻島。海産物に死角はありません!

  そしてメインの焼き魚。これを開いてお醤油をかけました。

 これが本当に美味しかった!

 魚の身の磯の味に醤油が絡まり、とても濃厚で食べ応えがあり、ご飯が欲しくなります。魚から漂う磯の香りも食欲を刺激!!

 いやあ、海産物攻めとなった利尻島での夕食ですが、とても満足!こういうのならいくらでも攻められたい!

 胃袋で利尻島を体感できた、素晴らしい一日となりました。

 続く!

おまけ

 お世話になった民宿は、地元の漁師さんが経営されておられました。

 ご主人には本当によくしてくださり、色々と教えていただきました。上記の港の件も、ご主人から教わったもの。

 さて、滞在した日はあいにくの雨だったと書きましたが、そのために漁も難しく、またお盆時期は漁がおこなわれない、とのこと。そのため、利尻島名物のウニを食べるのも難しかったのですが、宿のご主人がご厚意で、一つ分けてくださいました。

 こちら!正真正銘の全国ブランドの利尻のウニです!!

  あのね、まだ動いてた!

 これは剥いて中の身を出した後の殻だったのですが、動いてた!

 あのトゲトゲが動いてた!!本当に「とれたて」!!

 

  そして極上の利尻のウニを堪能しました!

 ご主人、本当にありがとうございました。

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