山線の各駅巡りですが、いよいよ山線で最もホットな街へ!
そう、ニセコ駅です。
ニセコのこの10年間での発展は目覚ましい。おそらく日本でもトップクラスの成長ぶりなのではないでしょうか?
こちらがニセコ駅。
山間にある駅なのですが、ガーデニングでキレイに彩られていました。
瀟洒な避暑地、という感じがしていいですね!!
こんなに多くの花を維持するのって、駅員さんだけでできるのだろうか?
ご近所さんとか、地元の方の協力がないと、とても難しいと思う。
多くの人の努力によって、ニセコ駅は華やかな素敵な駅となっていました。
では駅舎内へ入りましょう!
こういう感じ。
ローカル線には珍しく、とても明るい感じ。古臭さを感じさせません。
時刻表はご覧の通り。いくらホットな場所になっている、と言っても停車する本数は少ないのが実情。
いざ、構内へ。
なんとものどかで、静かな駅でした。せわしなさを一切感じさせない。
ニセコは、バブル以前には道内でも有数なリゾートになっていました。
あの頃はスキーブームで、日本全国に多くのスキーリゾートができていましたが、ニセコアンヌプリはその中でもトップクラスの人気がありました。
しかしバブル崩壊によって、国内のスキーリゾートは一気に低迷。
ニセコも観光客が激減してしまいます。
あの当時、スキーは国内で「オワコン」だ、とされていました。
ゴルフやアルマーニ、高級シャンパンなどと並んで、スキーもバブルを連想させる言葉とされ、やや皮肉な捉え方をされてもいました。
バブル崩壊とともに道内のリゾートは低迷し、北海道で最も「バブル」を実感させたトマムリゾートは閉鎖されてしまいます。
しかし2000年ころから、倶知安を訪れたオーストラリア人によって、ニセコや北海道の雪質の良さが認識されます。
オーストラリアは日本と同じく、欧州やアメリカに行くのに多額な費用と時間を要していましたが、そんな遠くに行かなくてももっと近くの北海道に世界の名だたるスキー場に匹敵する雪質のスキー場がある!
彼の情報は瞬く間にオーストラリアで広まります。
これは北海道民、いや日本国民では気が付かないと思う。
スキーと言えば、やはり欧米が本場で、日本のスキー場は、スパゲティナポリタンと同じく、欧米の真似事のようなもんだろう、と、自然に一段下に見ていたように思います。 バブル最盛期のころは、ある意味で欧米を追い求めた時代であったと言えます。欧米の高級品を、その真の価値もわからずに買いあさっていましたし。
その日本の雪質が世界の雪質に伍して評価されるとは。
それからのニセコエリアの発展は、想像がつかないスピードで起こりました。
ヒルトンなど、国際的なホテルグループが次々とホテルを開業し、外国人客が急増。今でも増えています。
今や北海道は、世界の名だたるスキーリゾートに並ぶ知名度を得るにいたりました。
うーん、やっぱり、自分たちの価値は自分たちだけではわからないのかもしれませんね。
ニセコ駅から見える、ニセコの山々。スキー場がマチを救うことになりました。
で、近くの道の駅によったのですが、早朝の8時にもかかわらずすでに駐車場は8割がた、埋まっていました。
どうやら車中泊をする人たちらしい。
道の駅の車中泊は、自分も若いころにやった記憶があります。トイレと自販機があるので便利。
でも、それは金のない若者が貧乏旅行をするための手段という認識だったと思います。
それが、結構、熟年夫婦とか高齢者のかたもいるではないか!
しかもテーブルのコーナーでいれたてのコーヒーなどを飲んでいる!いや、飲んでいるではないですね、「嗜んでいる」が正解。
え?なんで?お金があるならニセコのいいホテルに泊まればいいじゃん!!
確かに近年、北海道内のリゾート地の宿泊地の料金の高騰は目に余るものがあります。
また、アウトドアブームというか、車での旅行がブームになっているとのこと。
時代は変わるんですねえ。
次は昆布駅。